有間神社について

御祭神

大巳貴大神 おおなむちのおおかみ

大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)と同一神で「大国様(だいこくさま)」とも呼ばれ親しまれています。「国造りの神」「文化の神」「農業・工業・商業・医療の神」「病気平癒の神」「縁結びの神」「福の神」などさまざまな神格をお持ちです。

少彦名大神 すくなひこなのおおかみ

大己貴大神様と共に国造りをされた神様です。「国造りの協力神」「医薬・温泉・おまじない・穀物・知識・酒造・石の神」などの神格をお持ちです。

天御中主大神 あめのみなかぬしのおおかみ

天地開闢において最初に現れた神様で、造化三神の一柱であり、天地の初めに成った三柱の神の筆頭です。「天の真中の神」「宇宙の神」「空の神」「創造の神」などの神格をお持ちです。

事代主大神 ことしろぬしのおおかみ

大巳貴大神様に国譲りを進言された託宣の神様で、「えびすさま」とも呼ばれ親しまれています。「託宣の神」「海の神」「商売の神」の神格をお持ちです。

末社

窪森社

窪森社 くぼのもりしゃ

天照大神
太陽の神様。また皇祖神で、日本民族の総氏神。
猿田彦社

猿田彦社 さるたひこしゃ

猿田彦大神
開運・交通安全等
天孫降臨の際、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を先導(道案内)された神様。
天神社

天神社 てんじんしゃ

菅原道真公
学問・技芸・試験合格等
学者・政治家・文人として卓越した能力を発揮された神様。
八幡社

八幡社 はちまんしゃ

応神天皇
勝運・厄除等
第十五代天皇。治世に優れた力を発揮され、後世に皇祖神や武神としてお祀りされるようになられた神様。
稲荷社

稲荷社 いなりしゃ

稲荷大明神(天光岩光大明神・天上清春大明神)
五穀豊穣・商売繁昌等
お稲荷さんとして広く信仰され、伊勢神宮では御倉神(みくらのかみ)として祀られている神様。
武臣社

武臣社 たけとみしゃ

武臣大神
開運・交通安全等
神武天皇が東征で苦戦されたときに天皇をお助けされた神様。
奥津社

奥津社 おきつしゃ

奥津日子神・奥津比売神
竈(台所)・火伏(ひぶせ)等
かまどの神として竈・囲炉裏・台所などの火を使う場所に関係の深い神様。
国常立尊社

国常立尊社 くにとこたちのみことしゃ

国常立尊
神世七代の時代に現れ、日本国が永久に立ち続けることを御守くださる神様。
黒尾社

黒尾社 くろおしゃ

黒尾大神
当社が鎮座する山の神様で、狸の姿をされている神様。
不動明王

不動明王 ふどうみょうおう

不動明王
当社の境内に鎮座していた山王山神宮寺でお祀りされていた明王様。現在は手水舎の近くにお祀りされています。

御由緒

有間神社は往古山口庄名来村(現在の西宮市山口町名来)で創建されましたが、年代は不詳です。しかし、舒明天皇が有馬温泉に行幸された際(631年)に参拝された記録があることから、少なくともこの時期には鎮座されていたと思われます。また、当社は延長5年(927年)に撰上された延喜式神名帳に社名が記載される(式内社)など歴史ある神社です。

霊亀元年(715年)には、御神託により西尾村(現在の神戸市北区有野町有野字西尾)に遷座し、現在に至るまで、氏神様として人々の信仰厚く崇敬されてきました。当社は又、いつごろからか別名を「山王さん」と呼ばれるようになり、「山王」が「産の緒」に通じるということから、「安産の神社」として崇敬されてきました。妊婦が神前の「子安石」と呼ばれる石に安産を祈願し、産後に神前を流れる川で母子の身を清めたとの記録も残っております。さらに、生まれた子供が無事に成長することを神社で祈願したとも伝わっており、「子供守護の神社」としても崇敬されてきました。

当社は創建時、大己貴大神・少彦名大神の二柱の神様をお祀りしておりましたが、安和元年(968年)、本殿に天御中主大神を配祀し、三柱の神様をお祀りするようになりました。また、昭和10年(1935年)には、島根県美保ヶ関の美保神社より事代主大神の御分霊を勧請し、四柱の神様をお祀りするようになりました。事代主大神は、えびす様とも呼ばれ、1月には初戎を執り行っております。

沿革

631 舒明3年
舒明天皇が有間神社に行幸
647 大化3年
孝徳天皇が有間神社に行幸
715 霊亀元年
山口庄名来より現在地に遷座
851 仁寿元年
正六位を賜る
852 仁寿2年
朝廷より奉幣奉賽
854 斎衡元年
朝廷より奉幣
859 貞観元年
社殿を修理 火鎮祭を行い班幣あり
869 貞観11年
海賊、風水害、地震などの攘除祈祷を行い班幣あり
871 貞観13年
天下大疫で修理班幣あり
893 寛平5年
位一階を賜る
927 延長5年
延喜式神名帳完成し、有間神社が記載される
968 安和元年
天御中主神を配祀する
1580 天正8年
羽柴秀吉が三木城を攻め、有間神社も兵火に罹り社殿を焼失
1649 慶安2年
武州岡部藩主安部信盛が有野庄の領主となり、以後は領主の祈願所となり、毎年玄米三石を賜る
1849 嘉永2年
孝明天皇が即位され、柳箱入扇・御紋章入紅灯篭・黒木の鳥居一基が下賜される
1872 明治5年
有間神社が郷社となる
2011 平成23年
6月7日 社務所が火災で全焼
2012 平成24年
6月24日 社務所を再建
2015 平成27年
遷座1300年を迎える
本殿屋根葺替記念(昭和8年6月)
本殿屋根葺替記念(昭和8年6月)
旧本殿・幣殿
旧本殿・幣殿
有間神社境内図
有間神社境内図

よくあるご質問

参拝について

お参りはいつでも可能ですか?
24時間参拝可能です。ライトは点きますが夜間は暗いので、お足元などお気をつけください。
駐車場はありますか?
ございます。場所は境内マップをご覧ください。
ペットは一緒に参拝できますか?
申し訳ございませんが、ご遠慮願います。境内の階段下の看板まではご一緒いただけます。

祈祷について

ご祈祷の予約受付の時間は決まっていますか?
朝9時から夕方16時までです。尚、正月や例祭などでは例外もございます。
ご祈祷は予約制ですか?
上記時間内であれば随時受付を承っておりますが、社務都合により承ることができない場合もございますので、事前のご予約をお願いしております。
ご祈祷の予約はメール、FacebookやInstagramのメッセージでお願いできますか?
受け付けておりません。恐れ入りますが、お電話でのみ受付をしております。
ご祈祷の予約が難しい時期などはありますか?
春と秋のお彼岸の期間中、例祭のある時はご予約が難しい場合もございます。
ご祈祷を受ける場合の服装は決まっていますか?
特に決まりはございませんが、神様へ失礼のないような装いを心がけましょう。

授与品について

授与品はいつでも受けられますか?
御守や御札、御朱印などの授与は朝9時〜夕方17時までです。尚、祈祷や出張祭などで対応できない場合もございます。
お納めは現金のみですか?
クレジットカードや電子マネー等のご利用できません。
授与品はお取り置き、お取り寄せ可能ですか?
全ての授与品はお取り置き、お取り寄せのどちらも対応できません。
御守や御札はいつ、どのようにお返しすべきですか?
約一年ほど経ちましたら、神社(納札所)へお返しください。
神社以外の御守や御札もお返しして良いですか?
当社や他の神社から受けた授与品は可能ですが、お寺や他宗教など神社以外で受けられたものはお返しできません。

奉納について

献酒をしたいのですが、日本酒以外のものでも良いでしょうか?
日本酒以外のものでも結構です。ビール、焼酎、ワイン、ウィスキーなど様々な献酒がございます。
献酒はいつすれば良いですか?
随時受付をしております。

撮影について

境内や行事の様子を撮影しても良いですか?
境内の様子は撮影いただいても結構ですが、他の方の参拝の妨げにならないようお願いいたします。また、参拝者や神職・巫女など人物を勝手に撮影する事はおやめください。
祈祷の際、カメラマンに依頼をして撮影しても良いですか?
結構ですが、下記のことをお願いしております。
  • 他の方の参拝の妨げにならないようにご留意ください。
  • 撮影したい場所が重なる事もあるかと思いますので、場所を長時間独占なさらずに、皆さま譲り合いの精神でお願いします。
七五三や初宮などの祈祷は受けずに境内で撮影だけする事は可能ですか?
基本的にはお断りしております。別日に祈祷を受けられた場合やこれから祈祷を受けるご予定がある場合は結構ですので、一言お声がけください。
境内でのフォトウェディングは可能でしょうか?
一度ご相談ください。

その他

お手洗いはありますか?
ございます。場所は境内マップをご覧ください。
境内で喫煙できますか?
境内は全面禁煙となっております。
境内でお花見やピクニックは可能ですか?
他の方の参拝の妨げになる場所であったり、ゴミのポイ捨て、大声や音楽は近隣の方のご迷惑になりますのでご遠慮ください。